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チップ文化
「海外ではチップ文化は定着」説。実際どれくらい渡しているの?
2021.7.12


数字で見る海外のチップ文化
「日本に比べると海外ではチップ文化が根付いている」という声を聞いたことがないでしょうか。実際に日本に住んでいると、チップを「渡したことがある・もらったことがある」という経験者は少ないと実感している方が多いのではないかと思います。また、海外旅行に入った際、レストランやタクシーなどでチップを渡したという方もおられるでしょう。
しかし、実際に海外に長く住んでみないことには、「実際どれくらいチップを渡すのが日常的なのか」ということは分かりませんよね。この記事では、海外ではどのくらいチップが支払われているのかについて、国や対象を変えてご紹介していきます。
世界のレストランにおけるチップの金額は売上全体の○○%!
ここでは、レストランの管理ツールである「Upserve」が、利用者であるレストランのデータから集計した情報を紹介します。
ここでは、お会計金額に対してチップが占める比率(パーセント)を、Upserveを利用している世界のレストランの平均値として集計しています。英語が標準のツールであるため、利用者の大多数はアメリカなどの海外のレストランであると考えられます。
(Restaurant State of The Industry 2018 | Upserve より引用)
ここでは「お客様の平均滞在時間別」の集計になっています。
注目すべきは、滞在時間が30分台のゾーンではチップの割合が16.9%、40分台のゾーンでは16.8%となっていることです。つまりチップのやり取りが多いこれらのお店では、お会計金額のうち17%弱ほどをチップが占めるというのが平均です。仮にお会計の金額が1人3,000円とすると、チップの平均金額は1人あたりおよそ507円、チップの合計は507円×人数分となります(16.9%の場合)。
日本に絞った集計はないため比較はできませんが、日本における平均的なチップのやり取りよりも、多くの金額を渡していると感じられる方が多いのではないでしょうか。
コロナ禍でアメリカの飲食店のチップ金額は激減。平均50%~70%減ったという報告も

アメリカのNPOであるOne Fair Wageのレポートでは、レストランの従業員の声として「50%~70%ほどチップの受け取りが減ってしまった」としており、コロナ禍におけるアメリカの社会問題と捉えられています [1]。
日本でも飲食店の苦境が取りざたされていますが、それと同様に、従業員の生活におけるチップ依存度の高いアメリカにおいては「チップが目に見えて少なくなった」という形で現れています。
チップ文化がこれからの日本だからこそ、今こそチップを渡すという行動を開始しよう
世界的にはチップを渡すという行為が日常的に行われていること、コロナ禍でチップを渡す機会そのものが少なくなっていることを見てきました。
日本に住んでいて、これまでチップを渡す機会そのものがなかった方の場合、「コロナ禍で、いい仕事をしてくれるスタッフにチップを渡すことができなくなった」という実感は湧かないかもしれません。しかし、そんな時だからこそ、今からチップを渡すという行動を始めてみてはいかがでしょうか。
TIP PROJECTでは、はじめてのチップでも渡しやすい「日本式チップ」によって、飲食店や小売店などのお店でスタッフが輝く職場づくりを目指しています。


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