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チップ文化

チップを渡す意味とは?チップにまつわるユニークな歴史からひもとく

2021.7.7

チップを渡す文化について

日本では珍しい「チップ」を渡す文化。海外では生活の一部になっている国も多くあります。中には、海外旅行で見かけたり、実際に渡したことのある方もいるのではないでしょうか?

チップの意味や渡す場面

お礼の言葉とともに渡されるチップには、感謝の気持ちと優しさが込められています。そんな素敵なチップ文化の意味や歴史について詳しく見てまいりましょう。

チップの意味とは?

チップ文化のある国では、レストランやホテル、タクシーなどを利用した際にチップを渡します。他にもさまざまな場面でチップを渡しますが、上記は定番ともいえる場面でしょう。

料理を運んでもらう、ホテルの部屋まで案内してもらうなど、日本では無料の場合がほとんどです。でも、そんなサービスに対してチップを支払うことが常識である国もたくさん存在します。

チップ文化のある国では、ウエイターやベルボーイ、ドアマンなど、チップを受け取るスタッフは基本給が低めに設定してあることも。その分、チップを収入の一部として受け取るのです。サービス部門のスタッフにとって、チップはなくてはならない制度といえます。

どのように渡すもの?

チップは、基本的に紙幣で渡すのがマナーです。小銭をたくさん持ち合わせているからといって、硬貨をじゃらじゃらと渡すのは失礼にあたります。すぐに紙幣が出せるように準備しておいて、サービスを受けたらスマートに渡すのがベストです。

ちなみに、クレジットカードでもチップを渡すことはできます。多くの場合、支払い伝票にはチップの支払い額記入欄があるはずです。希望額を自分で記入して、クレジットカードと一緒に渡します。

注意したいのが、チップの支払い額を記入せずに渡してしまい、お店側で勝手に書かれてしまうケースです。海外旅行者の場合、気をつけないと希望していないチップ額を書かれてしまうことも。控えの伝票は必ず確認し、チップ金額をチェックしてから承諾のサインをしましょう。

いくらくらい渡すものなの?

チップの金額ですが、実は国によってもさまざまです。例えばアメリカのドル圏を参考に見てみましょう。

アメリカでは、レストランのウエイターに渡すチップとして飲食代金の15~20%が一般的。10ドル分を食べたり飲んだりしたら、1.5ドル~2ドルのチップを渡すという訳です。チップは紙幣で渡しますので、この場合なら1ドル紙幣2枚程度がベターでしょう。同じくタクシーを利用した場合も利用代金の15~20%がチップ相場となります。

それ以外の場面では、1ドルから2ドルが相場と言われます。例えば、ホテルのドアマンやコンシェルジュ、ハウスキーパーやバーテンダーなどへ。ものを運んでもらったり商品を提供してもらったら、都度チップを渡すのが一般的です。

国によってもチップの相場は違いますが、他人が自分にしてくれたことへ、チップという対価で感謝を表すという文化。日本では馴染みがありませんが、人の心が繋がる素敵な文化ですね。

チップにまつわるユニークな歴史

外国人とチップ

チップ文化の始まった起源や歴史についても見ていきましょう。チップ文化には、とてもユニークな背景があるのです。

起源には諸説ありますが、有名なものからご紹介します。18世紀イギリス、とある街中のパブ。待たされずに早くサービスを受けたい人向けに「To Insure Promptness」(意味:素早さ保証)と書かれた箱を置いたそうです。

スムーズで早いサービスを受けたい人は、こちらの箱にお金を入れるようにと。その時に書かれた文字の頭文字をとって”TIP“とされた説が有名です。とてもユニークな起源ですね。

また、こんな説もあります。
同じくイギリスの床屋が舞台です。昔の床屋では、散髪以外にも悪い血を抜く「血抜き」というサービスもしていたのだとか。その血抜きをする為の料金を「To Insure Promptness」と書かれた箱に入れさせていました。「血抜きのサービスを早く受けたいならお金を入れてね」。そんなサービスの料金表示が語源とも言われます。

他にも諸説あるチップの歴史的背景。どの説にも共通しているのは、サービスの対価としてお金が渡されているという点。ユニークな説がいくつかありますが、どれも人の繋がりが感じられるものばかりです。

日本にはチップ文化がない?

世界のさまざまな国でチップが渡され、サービスに対する対価が支払われています。でも、日本には馴染みのない文化とも言えるでしょう。

なぜ日本にはチップ文化が浸透していないのでしょうか?理由のひとつとして「サービス料」という概念が挙げられるでしょう。フルサービスを受けるレストランや結婚式では、最初からサービスに対する対価が含まれています。

一方、サービス料を金額に含まない通常のレストランや居酒屋、各種接客業では、サービス料を貰わずにおもてなしを行なっているはず。つまり、フォーマルなサービスには対価が支払われて、それ以外のサービスには対価が支払われていません。

この図式が、現在の日本における接客文化の基本なのです。温かいサービスを受けても、それに対する感謝や感動を表す機会がない。チップ文化のない日本では、それが日常となっています。

チップ文化を日本にも

世界各国で浸透しているチップ文化。サービスに対する対価でもありますが、人がしてくれたことへ感謝を表す優しい文化でもあります。

そんな素敵なチップ文化。ぜひ日本にも取り入れてみてはどうでしょうか?飲食をはじめとするさまざまなサービス業。そして、日々お客様に笑顔で接し、精一杯のおもてなしをするスタッフたち。

そこで働く人たちが評価され、対価を受け取れるシステムがあったのなら。新型コロナウイルスにより大きな影響を受けているサービス業に、温かいエールを送る方法のひとつとも言えるはずです。

人と人が接するサービス業をチップ文化で元気にしたい。そこから日本の元気や明るい未来に繋げていきたい。そんなハートフルな活動が、少しずつ日本でも始まっています。

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